藤色の封筒

今日は以前から読者さんからリクエストをいただいていた「藤色の封筒」について書こうと思います。

「藤色の封筒」という話は、主に関東圏の学生やOLの間で広まったものらしいです。
内容はシンプルで、ある日ポストを開けると差出人不明の藤色の封筒が入っているというもの。
封筒の中身は真っ白な便箋が一枚だけ。何も書かれていないのですが――便箋を光に透かすと、ごく薄く、ある名前が浮かび上がると言われています。

その名前は受け取った人にとって「忘れたい人」のもの。
別れた恋人、亡くなった家族、過去にいじめた相手など、人によって違うのだとか。
そして封筒を受け取った人は、数日以内に「その名前と再び関わらざるを得ない出来事」に巻き込まれる…というのです。

いくつかの説が語られています。

戦後まもなく、とある文通相手を待ち続けていた女性が最後に送った手紙が「藤色の封筒」だった。
昭和40年代に起きた池袋のある殺人事件で、被害者のポケットから未投函の藤色の封筒が見つかった。
最近では「ネットに書き込むだけでも届く」と言われ、SNSに『藤色の封筒をください』と書くと、本当にポストに入っていたという報告がある。