あなたのアプリが「会話」を売っている

友人と「引っ越ししたいね」と話した直後、スマホに不動産サイトの広告が。

「盗聴されている!」と不気味に思った経験は、あなたにもあるだろう。

しかし、彼らは「盗聴」などという面倒なことはしない。もっと巧妙だ。

あなたがインストールした「天気予報」「ゴミ出しカレンダー」「懐中電灯」といった“無料”のアプリ。

あれは「広告収入」で運営されているのではない。「会話の切り売り」で運営されている。

あなたが許可した「マイクへのアクセス」を使い、アプリはあなたの会話を“キーワード収集”している。

彼らは「会話全体」には興味がない。

ただ「結婚」「引っ越し」「転職」「保険」といった“金になる単語”が発せられた瞬間の「時刻」と「位置情報」だけを抜き出し、広告代理店にリアルタイムで売っているのだ。

あの広告は、零細アプリ開発者による“小遣い稼ぎ”の結果だ。

あなたの「便利」と引き換えに、あなたの「今一番欲しいもの」は、静かに売買されている。