地下街の調整音

「日本最大のターミナル駅」(東京駅など)や「西口の大迷宮」(新宿駅など)の広大な地下街。終電間際や早朝、人気のない通路で、空調音とは異なる「キーン」という高周波音や、低い機械音を聞いたことはないか?

あれは、ネズミや特定の人間を寄せ付けないための「不快音波」だと言われている。だが、本当の目的はそれだけではないという。

その周波数は、通行人の心理状態に作用するよう調整されているらしい。あるエリアでは購買意欲を無意識に刺激し、別のエリアでは滞在時間を短くして人の回転率を上げる。

地下街の莫大な売上とスムーズな動線は、この「調整音」によってコントロールされているのだ。